古代ローマ人は、医学と香料製造の知識をどちらもギリシャ人から得ました。彼らは化粧、衛生
マッサージ、医療などに芳香性植物を用いることを享受しました。体と髪に香りをつけてる以外にも
公事の全ての祭礼に、ふんだんに使われていました。特に入浴はローマ人にとっては大切な儀式
でも有り、芳香浴の後に香油を使ってマッサージをするのが好まれていました。
聖書にも精油や芳香植物に関する多くの記述が残されています。東方の賢人たちは、赤子の
キリストのために黄金と一緒にフランキンセンスやミルラを持参しました。古代のイスラエル人は
遍歴の旅で商売のために貴重な精油を選びました。
ローマ帝国が崩壊すると、多くのいしゃたちがコンスタンチノーブルへと逃れ、芳香植物の知識はアラブの医術に溶け込みました。著名な医師アピセンナは、蒸留の工程を発明し、ローズオイルを
はじめとした純度の高い精油やフローラルウォーターの抽出を可能にしました。
ルネッサンス以後、香料はヨーロッパ全土に広まり、流行していました。多くのヨーロッパでは
入浴は不健康なものとされ、自分の体に香料をつけて体臭を隠すために精油はきわめて貴重な
ものとなりました。フランスでは、空気を清浄にするために床に薬草がまかれたり、生活のあらゆるものに香りを贅沢に使用するようになりました。中世のヨーロッパでは、伝染病や疫病が蔓延
していたので、それらの病気と闘って伝染えお防ぐために、ジュニパー、パイン、タイムなどの
精油が大量に用いられていました。
続きます。。。