アロマセラピーの歴史(1)

アロマセラピーの歴史(1)

古代エジプト人は、芳香植物を使用した形跡を最も多く残しています。彼らの生活全ての面に
芳香性の食物やスパイスが使われていました。特に王や僧侶にとって、香りは他の何よりも優位
を占めていました。(当時は神官が医者を兼ねていました。)
宗教儀式では、異なった神々のために処方されたオイルが献納されていました。

また、神聖な祭壇で香を焚いて神々の栄光を讃えました。香りを使って人間の精神を覚醒の
次元まで高めるための助けとしていました。フランキンセンスやミルラといった樹脂はシダー
ウッドのような精油と一緒に、遺体をミイラとして保存する為の防腐剤として使われており、墓に
埋葬された練り香の壺は、1920年代に発見されるまで匂いが残っていました。その最もよく
知られているブランドは「キフィ」で、ミルラやジュパニー、シナモンなど、16種類が含まれており
感覚を鋭敏にし、邪悪な目から身を守ったり、毒薬の解毒剤として効能があると言われていました。

古代ギリシャ人は、エジプト人から芳香植物と香料の治癒力について多くを学びました。ギリシャ
人は、植物は神から発したものであり、その植物エキスには霊的で神に似た性質があると信じて
いました。また、身体の治癒の為に用いる医薬品としての香料は、情緒の安定と神経の疾患を治す
作用があるとされていました。

次回へ続きます

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